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トッキー
2024.3.26 11:42新刊情報

絵の力を思い知らされる、心に響く歴史書・思想書!『日本人論』発売中!!

ゴーマニズム宣言SPECIAL
 日本人論

大絶賛発売中!!

DOJOサポーター・れいにゃんさんの
感想をご紹介します!

 


 

今回は、Amazon予約したものより本屋予約したものが、一日早く届きました。教科書になりそうな厚み、色鮮やかなコラージュを前面に推した表紙、ネガのような色合いの裏表紙を楽しんだ後、読み進めました。夜遅くなっていたこともあり、書き下ろしの最終章を早く読みたくて、まず漫画だけを読み進め、朝になってから改めて全章通して、二回読んでから感想を書いています。

DOJO、歌謡曲を含めた、先生の作品を楽しむ中で、ストンと、先生の思想が、中に入る瞬間があります。今回の陰翳礼讃のページ、160、161ページもそうでした。
言葉を尽くしても伝わらないもどかしさを突破する、絵の力を思い知らされて…ゾッとする美しさでした。

日本人なのに『性に寛容』『大らかな性文化』の言葉が受け入れられない人がいるのは、色恋と性交と生殖の違いがわからないからかもしれない、性にグラデーションのある世界が信じられないのかもしれない。

改めて表紙をみます。時空を超えて共演する、雑多なかたちあるものは、歴史を上書きしていない証達。中心近くにある五重塔のシルエットと、影を湛えた埴輪の愛おしさが倍増。よく見ると、各章のコマに、この歌い踊る埴輪が再登場しているのも納得の可愛さです。

絵の力といえば、今回は、いつもにも増して似顔絵が素晴らしくて、特に第三章のFザビエルとBBCアザーの重なり具合の可笑しみったら、もう、お腹痛くなるほど震えて笑いました。
厚みだけではなくて、やはり教科書に相応しい作品です。先生に自由に書かせれば、こんなに心に響く歴史書と思想書が世に出回るのに、新しい歴史教科書の自主規制は、全く余計なことをしてくれたものです。

過去の、神話の描写から更に発展した日本人論を読めることは、嬉しくもありますが、事態が悪化している証拠なので、気を引き締めてかからなければ、とも思います。
極左のキャンセルカルチャーのみならず、あらゆる原理主義が津波のように寄せては返す世界に私達は生きているのだから。

 

 


 

 

小林よしのりという作家が漫画という手法を駆使して「日本文化とは何か」を描き出した『日本人論』そのものが、長い歴史を経て育まれてきた日本文化の粋だといえます!
この本を読んで、その凄さ、奥深さを知れば、たかが人権ごときで文化を潰してはならないと、心から思えることでしょう!

【目次】
まえがき
第①章 ジャニーズ記者会見の狂気
第②章 キャンセル・カルチャーとは何か?
第③章 ザビエルとBBC
第④章 性犯罪者と性加害者は違う
第⑤章 「当事者の会」への疑惑
第⑥章 人権vs文化という構図 
第⑦章 〈証言〉を鵜呑みにして冤罪をつくる奴ら 
第⑧章 偏見は大事である
第⑨章 ジャニーズ問題:マスコミの〈検証〉
第⑩章 ジャニーズ問題と日本の性文化
第⑪章 日本人が少年愛を「大したことない」と思う理由
第⑫章 芸能とは何なのか?(前編)
第⑬章 芸能とは何なのか?(後編)
最終章 陰翳を消す「人権」の光
あとがき

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